【第二新卒・中途】Strategy&(PwC戦略部門)の選考体験談

今回は、私がStrategy&の選考を受けた時の体験談を書いていこうと思います。

はじめに

筆者の経歴は以下の通りです。

  • 総合コンサルティングファームで1年半働いていた東京一工の学部卒(文系)
  • 第二新卒・アナリスト/アナリストクラスでの戦略コンサル転職にチャレンジ

Strategy&の選考フロー

Strategy&の中途・第二新卒の選考フローは以下の通りです。

①書類選考
②Webテスト
③一次面接×2(ケース面接+ビヘイビア面接)
④最終面接×2(ケース面接+ビヘイビア面接)
⑤人事面接
⑥リファレンスチェック

選考フロー別の体験談・ポイント

書類選考

書類選考は、他の企業と特に変わりなく職務経歴書と履歴書の提出が求められます。

普通に提出するので問題ないのですが、一点気をつけていただきたいのが職務経歴書を盛って書くことは絶対にしないでほしい、ということです。

もちろん普段から自身の経歴を盛ることは避けるべきですが、Strategy&では最終面接の際にリファレンスチェック(現職や前職の同僚・上司に経歴の齟齬がないかアンケートを行うもの)があるため、過度な経歴の盛りは他企業よりも相対的に大きなネガティブ要素になります。

そのため、あくまでご自身の等身大の職務経歴で選考に臨むようにしましょう。

Webテスト

書類を通過するとWebテストの案内が届きます。(受験期限はおおよそ2週間)
案内が届いてから対策するのでも間に合うくらいの、余裕ある期限設定でした。

Strategy&のWebテストは TG-Web形式(判断推理・言語・英語の3科目)です。難易度はSPIよりも高く、足切りも厳しいとされています。
エージェントの方によると優秀な方でも準備不足だと落ちてしまうそうなので、対策は必須です。

Strategy&のTG-Webのボーダーはどのくらい?

Strategy&のTG-Webのボーダーは公式には非公開ですが、筆者は1問1〜2分ペースで解き、体感で正答率8割強で通過できました。
TG-Webの対策については別記事で詳しくまとめます。

1次面接

Webテストを通過すると、数日以内に1次面接の案内が届きます。構成は次の通りです。

  • マネージャー面接(45分)
     内容:ビヘイビア+ケース(例:老人ホームの営業利益算出と売上向上施策)
  • プリンシパル面接(45分)
     内容:ビヘイビア+ケース(例:日本の生乳の年間消費量をフェルミ推定+乳製品メーカーの売上施策)

結果通知は数日後。私はプリンシパル面接の翌日に届きました。

1次面接のポイント

1次面接で押さえておきたいポイントは以下の通りです。

連続で行われることがある

人によっては、マネージャー面接とプリンシパル面接が続けて行われる場合もあるそうです。長丁場となるため、集中力を切らさないよう注意したいところです。

ビヘイビア質問は深掘りされる

自分は第二新卒だったからなのか、ビヘイビア系の質問、特に「志望理由系」の質問を徹底的に聞かれました。

以下のような質問に答えられるように準備しておくと良いかと思います。:
 - なぜ今転職するのか
 - なぜ戦略コンサルタントになりたいのか
 - 入社したら何をしたいか(興味のある業界・Functionなど)
 - なぜStrategy&なのか
 - 現職を選んだ理由は?

片方の面接が失敗でも逆転可能

私はマネージャー面接のケースで大失敗しましたが、(営業利益の推定で赤字になってしまい、鋭く突っ込まれた…)プリンシパル面接で挽回して通過できました。
面接官同士が過去の評価を共有していない可能性が高いので、気持ちを切り替えて次に臨むことが大切です。

最終面接

1次面接を通過すると、数日以内に最終面接の案内が届きます。
最終面接は以下の構成でした。

パートナー面接(45分)
 内容:ビヘイビア+ケース(例:ある楽器の国内市場規模)

パートナー面接(45分)
 内容:ビヘイビア+ケース(例:健康産業の国内市場規模と市場規模拡大施策の立案)

人事面接(45分)
 内容:リファレンスチェックの説明と同意、社内規則の説明など+簡単なビヘイビア確認

最終面接のポイント

最終面接でのポイントは以下の通りです。

パートナー面接は両方の評価が重要

これは噂に聞いた話のため確証はないですが、1次面接は片方で失敗しても通過する可能性がある一方で、最終面接は両方のパートナーからの評価が良くないと通過しないそうです。(自分が最終面接前に戦略ファームの友人から聞いた話。マネージャーと違い、パートナーは入社する社員の人事決定権を持っているから、らしい。)

人事面接は「確認」が中心

人事面接は評価よりも後続の選考フローの説明入社時のギャップを防ぐためのすり合わせの色合いが強いです。ビヘイビア系の質問に答えられる準備をしつつ、気負わず臨むのでOKです。

ビヘイビアは質問の軸が少し深まる

一次面接では志望動機や転職理由などの一般的な質問が中心でしたが、最終面接ではより深い切り口で問われました。
以下のような質問に答えられるように準備しておくと安心かと思います。:
 - 自分が入社することでStrategy&にどんなメリットがもたらされるか
 - 現職での経験(課題やその解決策、業界トレンド、将来性など)

筆者は特に、現職での経験や業界の将来性について深く質問をされました。
そのため志望動機の整理に加え、現職での具体的な経験や強みの棚卸しをして臨むことが大切かと思います。

リファランスチェック

PwCでは、最終面接の対象者にリファランスチェックの受験を設けています。
リファランスチェックとは、履歴書や職務経歴書の内容と本人の経歴・人となりが異なっていないかを確認するためのものになります。
(参考→back check:https://site.backcheck.jp

最終面接の翌週明けごろにチェックの依頼メールが届き、回答期限はメールが届いてから1週間程度でした。
最終面接の評価とリファレンスチェックの結果を総合的に判断し、内定が出るそうです。

PwC(Strategy&)のリファレンスチェックの内容

PwC(Strategy&)のリファレンスチェックは、以下の内容で構成されています。

①現職または前職の同僚・上司へのヒアリング
 - 同僚・上司(管理職以上の人)の1名ずつからアンケートに回答してもらう。
②バックグラウンドチェック
 - 経歴に齟齬がないか確認を行う。(現職への問い合わせは行わない)

②は候補者側の対応は不要ですが、①に関しては候補者自身で回答者を決めて依頼しに行かないといけないため、かなり面倒です。(ちなみに回答を依頼する人には自分が転職活動中であることがバレます。)
特に1社目で前職の同僚や上司に頼めない方はかなりきついかと思いますが、なんとか乗り切りたいところです・・・

おわりに

ここまで、Strategy&の選考フローと各選考段階でのポイントをまとめてきました。

長くなりましたが、

・TG-Webは足切りハードルが高いのでしっかりと準備する

・ケース面接は他の戦略ファームと同じように入念に練習する

・面接では志望理由を深掘りされるので、ロジカルに語れるよう準備をする

の3点を徹底していれば特に心配はないかと思います!!

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