【PwCコンサルティング】Strategy&の1次面接の体験談を公開①

Strategy&の1次面接を受けてきたので体験談をまとめてみようと思います。

自分は第二新卒枠での受験でしたが、新卒や中途の選考内容とも重なる部分があると思うので、ぜひ参考にしてみてください!

はじめに

転職エージェント経由で申し込み、以下のような選考フローでした。

①書類選考
②Webテスト
③1次面接×2(ケース面接+ビヘイビア面接)
④最終面接×2(ケース面接+ビヘイビア面接)
⑤人事面接
⑥リファレンスチェック
★Strategy&全体の選考フローや選考体験談はこちら→【第二新卒】Strategy&(PwC戦略部門)の選考体験談

Strategy&の面接は、基本的には1次面接×2回と最終面接×2回の計4回となります。

今回はそのうち、1回目の1次面接の体験記を共有できればと思います。

Strategy&の1次面接(1回目)の概要

  • 開催媒体:オンライン(PCでの参加推奨)
  • 時間:45分(内訳→アイスブレイク 5分, ビヘイビア面接 10分, ケース面接 30分)
  • 面接官:30代・マネージャークラスの方
  • 選考結果:2回目の1次面接と合わせて数日後、エージェントからメールで通知。
  • 雰囲気:マチュアでフランクだがテンポが速い。議論中は鋭い雰囲気。

アイスブレイクの体験談

まずは、緊張を解く意味合いでのアイスブレイクが行われました。

面接官
面接官

こんにちは。

(面接官の自己紹介)

まずは緊張を解くという意味でアイスブレイクをしたいと思います。

最近暑いですね。お盆はどこか出かけましたか。

むく
むく

暑いですね。お盆は〇〇に行きました。(以下略)

ビヘイビア面接の体験談

5分ほどアイスブレイクをしたところで、ビヘイビア面接が始まります。

<聞かれた質問>

  • 転職活動をしている理由
面接官
面接官

それでは、まずはご自身の自己紹介をお願いします。

むく
むく

承知しました。(用意していた自己紹介を1分くらい話す)

面接官
面接官

ありがとうございます。

転職活動をしている理由を聞いてもよろしいでしょうか。

むく
むく

転職活動に至った理由は2つあります。

1つ目に、現在業務コンサルタントとして働く中で、業務軸での問題解決に限界を感じたからです。業務の問題は業務自身が抱えている場合もありますが、その上流の経営戦略や人事制度に大きく依存している部分も大きく、それらも一緒に変化しないと業務変革としての価値が最大化されないことに気付きました。そのため業務だけではなく、戦略部分にも強みを持つコンサルタントになりたいと思い、転職を決意しました。

2つ目に、自分のなりたいコンサル像「さまざまな業界やファンクションでのアサイン経験を通し、それらを超越するような先見的知見のあるコンサルタント」になりたかったからです。

現職では業界やファンクションごとに組織が区切られていたので、私のなりたいコンサルタント像を叶えることが困難と気づき、より多様なアサインが可能な組織に移動したいと考えるに至りました。

さまざまなプロジェクトにアサインし、先見性を身につけながらも最終的には何かに尖った、強みのあるコンサルタントになりたいと考えております。

ケース面接の体験談

いよいよここからが本題、ケース面接です。

<ケースのお題>

  • ある老人ホームの1ヶ月の営業利益を算出せよ。(思考時間7分)
  • ある老人ホームの売上向上施策(思考時間3分程度)
面接官
面接官

何か質問はありますか。

むく
むく

2点確認させてください。

①営業利益とは、老人ホームの1ヶ月の売上とコストの差額で認識が合うか

②想定している老人ホームの具体像(入居者の属性や立地など)はあるか

面接官
面接官

①認識合います。

②特にないです。

それでは②は東京都内の一般的な(中所得世帯くらいをターゲットにしている)老人ホームと仮定させてください。

-7分後-

<筆者が行った解き方>

  • 売上ーコストで求める
  • 売上
    • 入居者×1人当たりの月額料金で求める
      • 入居者数=老人ホームの部屋数×稼働率
      • 1人当たりの月額料金=介護レベルに応じて変化すると仮定し、
        ①介護レベル低(30万円):②介護レベル中(40万円):③介護レベル高(50万円)=1:2:2  の人数比と置き、平均を求めた。
  • コスト
    • 人(人件費)のコスト+モノのコストで求める
      • 人=社員数×月給で求める
        • 社員数=介護レベルに応じて、入居者1人に3-5人の社員がいると仮定し、
          入居者数×入居者1人あたりに必要な社員数 で求めた
        • 月給=30万円と仮定
      • モノ=入居者の生活費とほぼ同じと考え、食費・光熱費・備品代などを推定して合算

しかし計算結果が赤字となり、原因が特定できないまま7分が過ぎてしまう・・・・

面接官
面接官

それでは考えたことを教えてください。

むく
むく

はい。(思考結果を発表)

しかし、最終的に赤字となってしまいました。

面接官
面接官

赤字になった原因はどこにあるとお考えですか。

むく
むく

2点あると思っています。

まずは、費用に足して入居者の月額料金を低く設定し過ぎたことです。

次に、人件費の部分ですが、1人当たりの稼働時間や雇用形態を考慮できていなかったため、たとえば非正規雇用の人員が多い場合などはもっと人件費が下がると思います。

面接官
面接官

そうですね。老人ホームは薄利なケースが多いので赤字になりがちなのは理解できます。また、赤字になった原因についても今おっしゃった通りかと思いますね。

それでは次に、その老人ホームの売上向上施策を考えましょうか。3分程度で考えて、発表してください。

<筆者が行った解き方>

最初のフェルミ推定で分解した要素を軸とし、パラーメーターのどこにボトルネックがありそうかを仮説立てしつつ、実現可能性やコストなどの評価軸を置きながら思考しました。

面接官
面接官

うーん、なんか形式的な説明の仕方ですね。それだと面白みがないというか、正論なのですがあえてコンサルに頼らなくても出せる解だと思いますね。

利用者の目線に立ってみましょうか。今の老人ホームに足りていなそうなもの、そしてそれを補える施策で利益向上を狙えたりしないでしょうかね。

むく
むく

確かに、、そうですね。

利用者目線に立つのであれば、私は体験に付加価値をつけて提供できるようなサービスを考案したいです。私は老人ホームの抱える課題の一つに、入居者の行動範囲や体験できる日常の制約があると思います。この高齢化社会の中で、老人ホームはただの住まいを補助する施設ではなく、老化によって身体的に不自由となっても彩りを持って毎日を生きることのできる場所として評価されるべきだと考えます。

具体的には老人ホーム内での習い事の開催や、美容サービスの展開などが実現可能なのではないかと思います。

面接官
面接官

悪くないですね。そういうお客さん目線のサービスの考案が最初からできていると良いと思いました。

選考結果

Strategy&の1次面接は2回目のシニアマネージャー面接まで終わらないと出ないため、ここまででは選考結果はわからずです。

2回目の面接の翌日に、無事通過の連絡が来ました。(赤字算出してから絶対落ちたと思っていたので、通過には正直とても驚きましたね・・・👼)

まとめ:1次面接で学んだケース面接で大切な2つのこと

私がこの面接で得た学びは以下の2つです。

学び① 利益の問題はコストから先に計算する

今回のフェルミ推定で赤字を叩き出してしまいましたが、その最大の原因はコストではなく売上から先に求めてしまったことかと思います。

売上はコストに比べてパラメーター分けしやすく、コストの試算が膨らんでも帳尻を合わせやすいため、後回しに計算することで赤字になるリスクを回避しやすくなります。また、実際のビジネスにおいても客単価は1人あたりのコストを上回るように設定するのが筋なので、コストを先に求める方が妥当性が高かったと実感しました。

学び② 施策を考えるときはクライアントやその顧客視点にも立つ

2つ目の学びは、クライアント視点・顧客視点での施策立案こそ意義あるものになるということです。

確かにMECEに施策を幅だしすることも大事ですが、それだけだと「あ、この人分解して絨毯を広げただけだな」という印象になってしまうので、MECEに幅出しをする前に以下のような視点を持つと良いなと思いました。

  • クライアントの特徴は?(業界位置は・得意な事業は何か、など)
  • 業界の特徴は?(業界全体の課題はどこにあるのか、など)
  • クライアントの顧客は何を求めているのか?

このようにクライアントや顧客の特徴やニーズを捉えながら幅出しをすることで、ただのMECEな施策ではなく本質的な意味で価値のある施策に仕上げることができるようになると思います。

いかがだったでしょうか。私の体験談が少しでも参考になれば幸いです。

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